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独自ドメインはメリットが大きい
独自ドメインとは自分独自のサイトのURLの事で、例えば「aaaa.com」の部分の事だ。
URLはWEBサイトを特定してアクセスするための宛先として利用されるが、その裏側にはIPアドレスという宛先があり、これに関連づけされていることでWEBサイトにアクセスできている。(この関連付けの仕組みをDNSという)
ところで万が一レンタルサーバーを引っ越ししてWEBサイトのIPアドレスが変わったとしても、独自のURLつまり独自ドメインを保持していれば、新しいレンタルサーバーのIPアドレスと関連づけを行うだけで今までどおり同じURLでWEBサイトの公開を継続することができる。
GoogleからのWEBサイトの評価も継続されるのでWEBサイトのコンテンツやその評価を維持できる。
独自ドメインの登録、維持費用は年間1000円程度なので、WEBサイトの制作が決まったら早い段階で契約してWebサイトの開設準備に取り掛かろう。
どのドメイン業者も費用に大きな差はない
独自ドメインは、その申請、更新を専門業者へ代行するのだが、有名どころでは「お名前ドットコム」や「ムームードメイン」、「エックスドメイン」などがある。
エックスドメイン 公式サイト→エックスドメイン
お名前ドットコム 公式サイト→お名前.com
ムームードメイン 公式サイト→ムームードメイン
どこが違うのか。比較ポイントは何なのか。
広告には費用の安さがアピールされているが、実はどこも費用に大差はない。アピールされているのはあくまで初期費用のみなのだ。
例えば、ドメインの種類で「.com」は高いが「.xyz」は安いとアピールされているが、あくまで初期費用の事だ。
2年目以降には毎年更新料が必要だが、これを比較してみるとむしろ「.com」よりも「.xyz」の方が高額だ。
ドメイン業者は何で選べばいいのか
あえて業者の比較をするなら、「Whois情報公開代行」と「自分が契約しているレンタルサーバーとの連携のしやすさ」だろう。
「Whois情報公開代行」というのは、実は独自ドメインを取得するとその所有者の個人情報をWhoisサーバーに登録・公開しなければいけないことになっていて、そのドメイン名をWhois検索をかけるとドメイン所有者の個人情報が誰でも簡単に閲覧できるようになっている。
なので、個人情報を公開したくない場合のサービスとして、独自ドメイン登録業者が身代わりとなって会社の情報でwhois登録をしてくれるサービスが「Whois情報公開代行」だ。
これが、いつでも無料オプションで利用できる業者と、有料になっている業者がある。
お名前.comは初回登録時のみ無料で、途中利用は毎年費用が発生することになるので気をつけたい。
もうひとつは、「独自ドメイン登録業者と自分が契約しているレンタルサーバーとの連携のしやすさ」だ。
独自ドメイン業者が行うメインの仕事は、例えば「.jp」なら株式会社日本レジストリサービス(JPRS)、 「.com」なら米国のVeriSign社に対し、
- 独自ドメイン名
- その独自ドメインを利用する「WEBサーバーのDNSサーバー」
の一対の内容を申請する事だ。
これにより独自ドメインとレンタルサーバー上に設置したWEBサーバーが紐づくことになるが、独自ドメイン登録業者と自分が契約しているレンタルサーバーとが連携していると、「WEBサーバーのDNSサーバー」の名前をいちいち調べて登録しなくても、自動的に設定される。
エックスドメインとエックスサーバーは同じ会社のサービスなのでこの点で連携されているので非常に便利だ。むろん、エックスドメイン内の無料レンタルサーバーサービスも連携対象だ。
独自ドメイン業者のおすすめは、レンタルサーバーと同じ業者、もしくは連携のある業者ということになる。
ドメイン名の決め方
ドメイン名を決めるときはどうやって決めていいか迷う。何でもいいと言われると言われるほど迷ってしまう。今回どうやって決めたかを書いておく。
WEBサイトのタイトルを少しぼかした感じでドメイン名をつける
本来はWEBサイトタイトルと独自ドメイン名は同じものが理想だ。
例えば、「犬のブログ」というWEBサイトタイトルなら、「inu.com」や「inu-blog.com」とか「inunoburogu.com」などが候補となる。
また「太郎のブログ」なら、「taro.com」、「taro-blog.com」などだろうか。
しかしWEBサイトのタイトルは途中で変更するかも知れない。
WEBサイトやブログは作成・更新していく中で方針変更などによりサイトタイトルが変更したくなるものだ。
だからといって独自ドメイン名を取り直すのは手間もかかるし若干ではあるが費用もかかる。
もっとも避けたいのは、アクセスが集まりだしている場合だ。アクセスの評価はドメイン名に紐づくのでまた評価が0スタートとなってしまう。
そんな時でも少しぼやかした独自ドメイン名にしておくことで、独自ドメイン名は変更せずにサイトのタイトルを変更しても違和感がなくなるので柔軟な運用ができる。
例えば、「犬のブログ」であれば「pet.com」とか、「太郎のブログ」であれば「diary.com」などだろうか。
このブログは、WordPressでWEBサイトを構築するまでの手順をひとつづづ記録していくつもりなので、ベイビーステップという意味とことわざの「千里の道も一歩から」という意味に近いものを感じ、「一歩から」→「from 一歩」→「fromippo」とした。
(参考)取得した独自ドメインを設定するのは「WEBサーバーのDNSサーバー」
独自ドメイン契約の時にDNSサーバーという単語が出てくるがちょっと気になるので概略だけ把握しておこう。
ひとくちにDNSサーバーと言っても実は、
- プロバイダのDNSサーバー
- ルートサーバー
- WebサーバーのDNSサーバー
の3種類あり、それぞれ設置されている場所や用途が別々なのだと考えるのがわかりやすい。
まず、ネットユーザーがブラウザに独自ドメインを入力してWEBサイトにアクセスしようとすると、ユーザーが契約しているプロバイダのDNSサーバーにIPアドレス尋ねに行き、ブラウザはわかったIPアドレスを元にWebサイトにアクセスする。このDNSサーバーを「プロバイダのDNSサーバー」と呼ぶとする。
もし、そのドメイン名がいままで存在しなかった新しいものだった場合、プロバイダのDNSサーバーは、「自分の辞書にないな。情報収集しなくっちゃ。」と調査をし始める。
例えばドメイン名の「taro.aaaa.com」の場合、まず「aaaa.com」部分を受け持つDNSサーバーにIPアドレスを尋ねに行く。このDNSサーバーを「ルートサーバー」呼ぶとする。
すると、ルートサーバーは「ああ、そのドメイン名なら登録があるよ。〇〇レンタルサーバーのDNSサーバーに聞いてみるといいよ。」と答えが返ってくる。ここで紹介されたレンタルサーバーのDNSサーバーを「WebサーバーのDNSサーバー」と呼ぶ。
そこで、この「WebサイトのDNSサーバー」にIPアドレスを尋ねると、「ああ、そのドメイン名確かにうちのだ。IPアドレスは、taroというサーバーに設定されているよ。」と回答がある。
すると、ネットユーザーの「プロバイダのDNSサーバー」は、「わかった。このドメイン名taro.aaaa.comは、このIPアドレスだな。」となる。
今回はここまで。