WordPressを利用するにはレンタルサーバーが必要ですが、まずは無料のレンタルサーバーで開始するのがよいでしょう。
ただアクセス数の増加に対応するなど本格的に使おうとすると有料レンタルサーバーが必要になります。その時にスムーズにWEBサイト(ブログ)を移行するには初めから有料プランを考えてから無料レンタルサーバーを選んでおくようにします。
まず将来の有料レンタルサーバーを検討する
無料レンタルサーバーでのWEBサイト運用が軌道に乗った後、有料レンタルサーバーに移行する必要性はどのあたりになるのでしょうか。
その部分を意識して有料レンタルサーバーの各社サービスの比較を行うとよいでしょう。
有料レンタルサーバーの比較ポイント
有料レンタルサーバーを比較する際にチェックしておきたいポイントをまとめました。
セキュリティと稼働安定性 | システムスペックで比較しても評価しづらく、実際は利用経験でしかわからないのでネット上の声を参考にするしかない。 |
マルチドメイン | 独自ドメインをいくつ設置できるかの個数制限。 |
MySQL | WordPressをいくつインストールできるか、WordPressサイトをいくつ持てるかの個数制限。 |
容量 | レンタルするディスクスペースの容量。 |
転送量/日 | 人気サイトになったりしてユーザーが多数アクセスしてきた時の制限。例えば、公開した100MBの動画をユーザーが最後まで見たら、その日の転送量は100MB消費した事になる。 |
初期費用(税込) | 契約時だけに発生する費用 |
月額費用(税込) | 1年契約の場合の月額費用 |
xserver(エックスサーバー)
X10(スタンダード)プランの場合
セキュリティと稼働安定性 | 評判高い |
マルチドメイン | 無制限 |
MySQL | 30個 |
容量 | 200GB |
転送量/日 | 70GB |
初期費用 | 3,240円 |
月額費用 | 1,080円 |
wpX
セキュリティと稼働安定性 | 評判高い |
マルチドメイン | 10個 |
MySQL | 10個 |
容量 | 30GB |
転送量/日 | 50GB |
初期費用 | 5,400円 |
月額費用 | 1,080円 |
さくらサーバー(スタンダード)
セキュリティと稼働安定性 | 不明 |
マルチドメイン | 20個 |
MySQL | 20個 |
容量 | 100GB |
転送量/日 | 80GB |
初期費用 | 1,029円 |
月額費用 | 515円 |
ロリポップ!(スタンダードプラン)
セキュリティと稼働安定性 | 不明 |
マルチドメイン | 100個 |
MySQL | 30個 |
容量 | 120GB |
転送量/日 | 100GB |
初期費用 | 1,000円 |
月額費用 | 500円 |
スターサーバー(starserver) ※旧ファイアバード
セキュリティと稼働安定性 | 不明 |
マルチドメイン | 無制限 |
MySQL | 20個 |
容量 | 100GB |
転送量/日 | 10GB |
初期費用 | 0円(2018年3月1日まで |
月額費用 | 500円 |
有料レンタルサーバーのおすすめは
一覧にまとめて比較してみました。
レンタルサーバ | エックスサーバー | wpXレンタルサーバー | さくらのレンタルサーバ スタンダード | ロリポップ! | スタードメイン |
セキュリティと稼働安定性 | 評判高い | 評判高い | 不明 | 不明 | 不明 |
マルチドメイン | 無制限 | 10個 | 20個 | 100個 | 無制限 |
MySQL | 30個 | 10個 | 20個 | 30個 | 20個 |
容量 | 200GB | 30GB | 100GB | 120GB | 100GB |
転送量/日 | 70GB | 50GB | 80GB | 100GB | 10GB |
初期費用 | 3,240円 | 5,400円 | 1,029円 | 1,000円 | 0円(2018/3/31まで) |
月額費用 | 1,080円 | 1,080円 | 515円 | 500円 | 500円 |
スペックを単純に比較すると、高スペックで低価格のサービスと低スペックで高価格のサービスがあるように見える。
しかし、スペックの差は今現時点ではどれもオーバースペックで不要なボリュームとなっている。また費用も月額500円~1000円程度のレンジに収まっている。
つまりスペック比較や費用で比較してもあまり意味がなく、それよりも将来作業リスクの大きいサーバー移転をすることがないようにはじめから安定稼働するサーバーを利用するのが最も良い選択となるだろう。
しかしサーバーの安定稼働こそシステム仕様のスペック比較では判断が難しいものなので、もうこうなれば口コミを信じて自分で使ってみるしかない。
次に、念のため無料レンタルサーバーにはどのようなものがあるのか探ってみる。言わずもがな、費用はより安い方がいいからだ。
無料レンタルサーバーの比較
無料レンタルサーバーは、無料であるがゆえに信頼性が気になるところだ。
同じ無料でもアメブロのように一般の利用者が多く社会的にも認知度が高いサービスであれば突然サービス終了のリスクを考える必要はない。
しかしWordPressのWEBサイトだとどうしても一般の利用者というより事業者向けという側面が出てくるので一般社会への知名度という意味ではアメブロなどよりも低くなるし、BtoBのサービスの宿命として、事業のメリットなくなれば突然サービスが終了してしまう事も十分あり得る。
実際、かつて提供されていたサービスも終了してしまっているものもある。
ここでは今現在提供されている無料レンタルサービスを比較してみる。
無料レンタルサーバーの比較ポイント
無料レンタルサーバーは、無料がゆえにバナー広告が自動的に入るので、どの部分にどの程度広告が入るのかは事前に確認しておきたい。
またディスク容量も少なすぎないか確認しておくことや有料プランへの引っ越しが可能かどうかも確認が必要だ。
あとは、突然サービスが終了しないかどうかサービス提供会社がどんな会社かを確認しておく。
エックスドメイン(Xdomain)
広告表示:モバイルのみ下に表示
容量:2GB
補足:信頼と実績のXserverが運営しているサービス
スターサーバー(フリーWPプラン)
広告表示:モバイルのみ
容量:1GB
補足:月額500円で広告非表示&容量増加
XREA (XREA Free)
広告表示:あり
容量:1GB
補足:
最終結果
エックスドメイン(XDomain)でスタートする
選択肢はほとんど無いなか、なんと信頼と実績のXServerが無料レンタルサーバーサービスを提供しているのだ。それがエックスドメイン(XDomain)の無料レンタルサーバーだ。
これなら、WEBサイトにアクセスが集まり出した時のXSreverへの引っ越しも安心だし、サービスが終了してしまう事があっても、突然消滅みたいなリスクは考えなくていい。
サーバー稼働の安定性も申し分ない。
ただし、スマホサイトにのみ広告表示がされてしまう事だけは受け入れる必要がある。これが無料の代償だ。
少し人気が出てきた程度の頃は広告収入はXDomainに持っていかれることになるが、自分がもし広告を掲載したら収入が月額1000円程度になるだろうと見込めるようになってから、XSreverの月額1000円プランに変更して広告なしにして、代わりに自分の広告を掲示すればよい。これでめでたく収支がプラスマイナスゼロになる。そして、これ以上の収入が発生してくればこれでめでたく利益の発生となる。
(参考)WordPress用のレンタルサーバーとは
WEBサイトを運営するという事は、本来はネット上にWEBサイトを掲示・公開しておくコンピュータ(WEBサーバ)を設置する必要があるが、わざわざ自分で専用の装置を維持運営せずとも必要な機能だけを利用できるようにした仮想サービスが存在する。それがレンタルサーバーだ。
一方、もしWordPressを自前のWEBサーバで運用する場合、サーバーとなるハードウェア(PCでも可能だが通常はラック型の専用装置)を用意し、OSはLINUXなどのUNIX系のものをインストール。
ユーザーからのアクセスに耐えうるだけの帯域を持ったネット回線契約をし、アパッチ(Apache)などのWEBサーバーソフトをインストールし、
さらにデータベースソフトMySQL、プログラム言語のPHPをインストールした上でやっとWordPressをインストール。(参考:MySQLとPHPはXAMPPというソフトで一括構築できる)
MySQL、PHPがなぜ必要かというと、WordPressとは、投稿した記事の内容がデータベースに一行データとして保管され、WEBサイトにユーザーが訪問するたびにPHPというプログラムが自動的にデータベース内の記事を元にホームページ(HTML)を組み立ててブラウザに表示する仕組みだからだ。
それに自前サーバーは停電対策としてUPS(無停電電源装置)などの設置も必要だ。障害トラブルが発生した場合も自分で復旧させる必要がある。
想像するだけでも大変だが、レンタルサーバーというのはこれらの事を委託代行して行ってくれる非常に便利なサービスなのだ。
レンタルサーバーでは、クラウド上に自分専用のディスクスペースをレンタルでき、上述のアパッチ(Apache)、MySQL、PHP、WordPressが既にインストールまたはインストールの準備がされている。
まさにオールインワンパッケージだ。