WordPressのインストールが完了するとWEBサイトは公開された状態となっている。ここでは第一回目の記事を投稿するまでに必ずしておかなければならない設定を紹介する。
目次
一旦インデックスされないようにする
WordPressのインストールが完了すると、もうすでにWEB上にサイトが公開された状態となっている。
「投稿」と「固定ページ」にそれぞれサンプル記事が入った状態で公開されてしまっているし、サイドバーも希望の内容ではないものが初期設定されているので、現時点では検索エンジンなどにインデックスされないように設定をしておく。
ちなみに「投稿」とはブログ記事のことで、投稿日付やカテゴリに自動的にリンクが生成される。
一方「固定ページ」とはそれらのログ(投稿の形跡)は残さず、孤立したWEBページの事で、後からメインメニューなどを作成して、そこから開くページの事だ。
またインデックスとは、googleなどで検索した際に表示されるサイト一覧の掲載に利用するためにgoogleがWEBサイトの情報を収集したもののことだ。
通常、WEBサイトが公開されると、googleが行っている定期巡回のプログラム(クローラー)がWEBサイトの情報を収集し、URL、WEBサイトのタイトル、見出し、記事内容などを保存・分析して、そのWEBサイトの有用性をランク判定し、googleの検索結果の一覧に表示している。
インデックスにかかる時間はおよそ1週間程度かかると言われてる。
インデックスされないようにする設定方法
WordPressのダッシュボードの「設定」>「表示設定」>「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックを入れる。
テーマはTwintySeventeenのまま
WordPressは、「テーマ」という設定ファイルをインストールすることで、WEBサイト全体のデザインを一括で作り変える事ができるようになっている。
WordPressインストール直後の状態では、デフォルトで「TwentySeventeen」というテーマが設定されている状態だ。
その他のテーマは無料のものが多数公開されていて自由に利用できるが、後からでも自由に着せ替えができるためここでは一旦デフォルトのテーマ「TwentySeventeen」で利用開始しよう。
パーマリンクを設定する
パーマリンクとは、「投稿」に記事を作成すると自動的に作成されるURLのルールの事だ。例えばある記事Aを投稿した場合、その記事のURLが
「http://ドメイン名/カテゴリ名/投稿日付/記事A」
などと自動生成される。
しかし、途中にカテゴリ名が入っているので後から記事のカテゴリを変更したり、記事の作成日時を変更しようとした時、URLが変更となってしまう。
URLが変更になると、その記事のgoogleでの評価・認識がゼロスタートになってしまうことになる。
これではせっかく独自ドメインを取得して運用しているのに、その効果が台無しになってしまう。
なので、パーマリンクは一度記事を書くと半永久的に変更の必要がないURLにする、いうことで以下のように設定する。
http://ドメイン名/記事タイトルをアルファベットでおおまかに表したもの/
こうしておくと、カテゴリの変更や日付の入れ替え、サイトの引っ越しにも変更する必要は生じない。
またURLの一部に記事タイトルを意味する文字を入れる効果として、googleに記事の内容を表すキーワードとして認識・検索されやすくなるという面もある。
パーマリンクの設定方法
WordPressのダッシュボードの「設定」>「パーマリンク設定」で
「●投稿名 http://fromippo.com/sample-post/ 」を選択する。
この設定であっても、新規に記事を作成する画面では
「パーマリンク:http://fromippo.com/記事タイトル/ 」(記事タイトルが日本語)
となっているので、パーマリンク右端の「編集」ボタンを押して毎回アルファベットにハンド修正を行う必要がある。
「パーマリンク:http://fromippo.com/kijitaitoru/ 」
カテゴリとスラッグを設定する
カテゴリー部分のURLが日本語表示になってしまったら
例えばカテゴリー「レビュー」を作成してクリックすると、そのカテゴリーの記事一覧が表示されます。ここでURLを見てみると、「http://fromippo.com/category/レビュー/」となっていて、末尾を見ていただくとわかるように、日本語のカテゴリー名称がそのままURLに使われてしまっています。
これではgoogleの検索に引っかかりにくくなります。
これをアルファベットに置き換えるには、投稿メニューの「カテゴリー」から各メニューの編集メニューを開き「スラッグ」という項目を”レビュー”から”review”などの小文字アルファベットに変更します。
これだけですが、今後は常にアルファベットのURLとなります。必ず設定しておきましょう。
ウィジェット(ブログ上の部品)を設定する
サイドバーやフッターにはウィジェットを配置できるようになっている。ウィジェットとはある機能を持った部品のようなもので、例えば、「カテゴリー」というウィジェットは、管理画面で作成したカテゴリやその中の記事のリンクメニューを自動的に表示してくれる機能のことになる。
サイドバーにあれば便利だと思うものを配置すればいいので、ここでは一旦、
最近の投稿、カテゴリー、アーカイブ、検索
を上から順に配置しておくことにする。
ウィジェットの配置方法
外観>ウィジェット>ブログサイドバーで画面左半分に表示されている利用可能なウィジェット一覧から、表示させたいエリア(ここではサイドバー)へドラッグ&ドロップして設定する。
第一回目の記事を作成・公開する
「投稿」>「新規追加」を開いて、記事タイトルと本文を記述していく。
記事の書き方
まず記事のタイトルを決めてタイトル欄に記述する。
次に、本文欄に記事のタイトルの補足説明キャッチフレーズを書き、「見出し1」に設定する。
その後、書きたい内容の要点をいくつか箇条書きにして下書き保存しておき、書いた箇条書きをすべて「見出し2」に設定する。
見出し2のすぐ下に本文を記述する。
本文も内容が長くなるようなら、また要点を箇条書きにしてみる。この箇条書きは見出し2の中にあるものなので見出し3を設定する。ここでの注意点は、見出し1~5の入れ子構造は必ず守りながら記述する。見出し2の直下に見出し3を飛ばして見出し4を書いたり、見出し1を書いたりするとgoogle評価が悪くなり検索されにくくなる。
インデックスされるように戻す
ここまでできたら、初めに設定したgoogle検索インデックス除外の設定を元に戻してサイトを完全に公開する。
総評
振り返ってみると、ここまですることもないかもしれない。
確かにWordPressはインストール直後には、公開された状態になっていて、なるべく早い段階でサンプル記事や仮に決めたタイトル、未設定のキャッチフレーズ、デフォルトのままのウィジェット等をなんとかしたい。
しかし、意図せぬページがgoogleにキャッシュされていても、修正すれば1週間程度で反映していくし、そもそもサイトが認知されるまでは誰からもアクセスされないので、そこまで心配することはない。
始めにやっておきたいのは後回しにするともったいない事や取返しがつかいないことだけにしておいて、後の事は徐々に進めていけばいいと思う。
最初にしておきたい準備
パーマリンクのルールを設定
パーマリンクを後から変更するとURLが変更になることになり、googleでのコンテンツの評価がゼロに戻ってしまう。
画像のEXIF削除ツールを準備する
画像に撮影場所や日時の情報が含まれたまま投稿すると個人情報を公開していることになるので必ず削除処理をしてから記事に利用する必要がある。